絵が描けなくても漫画を作る方法
頭の中の物語を漫画のページにするための、正直な5つの方法。それぞれにかかる費用と、ペンタブレットを使ったことがない作家向けの手順を追ったワークフローを紹介します。
多くの漫画は、絵が原因で行き詰まるのではありません。物語をページに分けられないことが原因です。場面を書けるなら、スキルの難しい半分はすでに身についています。何が、どんな順番で起こり、それぞれの瞬間に読者にどんな気持ちになってほしいかを決めることです。絵については、助けを借りられます。
このガイドでは、自分で絵を描かずに物語を漫画のページにするための、現実的な5つの方法と、どの方法を選んでも使える制作の流れを紹介します。
自分で絵を描かずに漫画を作る5つの方法
絵を描くことを学ぶ
最も自由に描けますが、最も時間がかかる方法です。思い描いたとおりのページを描けるようになるまで、長い練習期間を見込んでおきましょう。
絵を描くこと自体をやりたい人に最適です。
アーティストに依頼する
確かな技術と人の目による仕上がりが得られます。ページ単価は一般に数十ドルから数百ドルほどなので、章全体を依頼するとなると、まとまった予算が必要です。
完成した脚本があり、出版する準備ができている人に最適です。
共同制作者を見つける
r/ComicBookCollabs などのコミュニティでは、作家とアーティストが出会えます。通常は報酬を支払う代わりに収益を分配する形で、双方が最後まで完成させることが前提です。
意欲的なパートナーと長期プロジェクトに取り組みたい人に最適です。
シンプルにする
棒人間や写真、単純な図形を使いましょう。このスタイルで描かれた人気ウェブコミックはたくさんあり、物語や文章が作品を支えています。
ギャグ漫画や短いユーモア作品に最適です。
脚本からAIを使う
ページごとの制作が速く、低コスト。難しいのは、ページをまたいでキャラクターの一貫性を保つことです。そのために作られたツールを選びましょう。
ストーリーを素早く形にしたいとき、企画を売り込みたいとき、連載作品に最適です。
絵を描かない人のための6段階の制作手順
人が描く場合もプログラムが描く場合も、これらの手順はあなたが担います。また、これらはまさに、プロの作画担当者があなたに求めるものです。
- 1
まずはひとつのシーンから
本全体を作る必要はありません。頭の中ですでに思い描けている場面を選びましょう——出会い、裏切り、屋上の場面など。ひとつの場面を完成させるほうが、20場面を計画するより多くのことを学べます。
- 2
場面をビートに分ける
ビートとは、ひとつの出来事です。誰かが入ってくる、セリフが決まる、決断が下される、といったことです。各ビートを短い一文で書きましょう。ひとつの場面は、通常6〜12個のビートで構成されます。
- 3
各ビートにコマを割り当てる
コミックの1ページには、通常4〜6コマあります。1ページ4コマなら、8つのビートで2ページです。1ページに収まりきらないと感じたら、おそらく2ページ分のストーリーが詰まっています。
- 4
各コマに何を描くか決める
各ビートについて、誰が画面にいるのか、どこにいるのか、何をしているのか、そして短いセリフをひとつまで決めます。コミックは描いて見せるもので、語って説明するものではありません。
- 5
キャラクターの見た目を固定する
ページを描き始める前に、繰り返し登場するキャラクターの見た目を決め、それぞれのきれいな参考画を1枚用意しましょう。ほかのすべては、これを土台に進みます。
- 6
描いて、読み返して、描き直す
初めて読む人のつもりで、自分のページを読んでみましょう。誰が話しているのか、はっきりわかりますか?視線は正しい順序で動きますか?わかりにくいコマは描き直しましょう。
例:1つのシーンをコマに分ける
文章:
マラは裁判当日の朝、ドアの下に差し込まれた手紙を見つけた。彼女はそれを二度読んでから、弟が起きる前に流し台で燃やした。最後の隅が黒くなったところで、弟が入ってきた。「煙のにおいがする」と彼は言った。「トーストよ」と彼女は嘘をついた。
コマ割りは1コマにつき1つ――4コマ構成のページをちょうど1ページ:
- クローズアップ:朝の光の中、ドアのそばの床に置かれた封筒。
- キッチンの流し台に立つマラ。緊張した表情で、小さな炎に手紙をかざしている。
- 戸口に立つ弟。眠そうに鼻をすすりながら:「煙のにおいがする」
- 背を弟に向け、黒い灰を排水口に流しているマラ:「トーストよ」
何が消えたかに注目しよう:「裁判当日の朝」と「二度読んだ」だ。コマを割り当てないかぎり、漫画ではそれらを描けない。何が重要かを決め、それだけを描こう。
AIで、プロンプトを書かずに作る
ほとんどのAI画像ツールでは、画像ごとにプロンプトを入力する必要があります。つまり、コマ割りやパネル、統一感を保つ作業を、画像を1枚ずつ作りながら自分で行うことになります。Novel2Comicはその逆の発想で作られています。ストーリーを入力すれば、ステップ2から5までを代わりにこなしてくれます。
- プロジェクトを作成し、6種類のアートスタイルから1つを選ぶか、自分のスタイルを説明して、ページの形を選びます。
- シーンを章として貼り付けるか、小説全体をテキストファイルとしてアップロードします。
- コミックアシスタントを開き、「第1章を描いて」と入力します。
- 章を読み、繰り返し登場するキャラクターごとに設定資料を描き、シーンをコマに分けて、4コマのページを描きます。
- テキストの横にページを並べて確認します。「3コマ目をクローズアップにして」「夜のシーンにして」のように、普段の言葉で変更を頼めます。
各ページは通常品質で10クレジットかかります。短い場面なら1〜2ページで済むことが多いので、自分の物語で試しても費用はごくわずかです――しかもページは手元に残ります。
始める前に:チェックリスト
- ☐ 本全体ではなく、1つの場面を選んでいる。
- ☐ ビートはそれぞれ1行で書きます。
- ☐ 繰り返し登場するキャラクターは、それぞれ具体的な2〜3行で説明します。
- ☐ セリフは、各コマの各キャラクターにつき短い1行にまとめます。
- ☐ ページをどの媒体で読むかを決めます。スマートフォン、印刷物、ソーシャルメディアのいずれかです。
よくある質問
まず漫画の脚本を書く必要がありますか?
散文を読み取れるAIを使うなら、必要ありません。人間のアーティストと組むなら必要です。コマごとの脚本が、標準的な引き継ぎ形式です。
最初の漫画はどのくらいの長さにすべきですか?
1〜4ページです。完成させられるほど短く、物語が視覚的にどう読まれるかを学べるほどの長さです。
AIで作った漫画を販売できますか?
物語はあなたのものです。ただし、販売する予定のストアやプラットフォームの規則を確認してください。AI生成アートの使用を開示するよう求めるところもあります。
1つのシーンで試してみる
何度も頭に浮かぶシーンを貼り付けて、漫画のページとして見てみましょう。
使い方を見る